愛のむきだし
みました。
めっちゃ好きなタイプのやつだった。
あらすじ
敬虔(けいけん)なクリスチャンの家庭に育ったユウ(西島隆弘)は、ある出来事を境に神父の父(渡部篤郎)に懺悔を強要され始める。父の期待に応えようと、懺悔のために毎日罪作りに励むうちに罪作りはエスカレートし、いつしかユウは女性ばかり狙う盗撮魔となっていた。そんなある日、運命の女ヨーコ(満島ひかり)と出会い、生まれて初めて恋に落ちるが……。(Yahoo!映画)
ヤフー映画より
最初は父から毎日懺悔を求められることに悩み、しまいには罪を意図的に作ることに励むことから手を出してしまった盗撮。
「お前は何でこんなことしてんだ?」
「罪です!罪を懺悔するためです!」
ってやりとりもシュールで…笑
盗撮していく中で、自分にとってのマリア(満島ひかり)見つけて初めて性に目覚めるユウが面白くて面白くて…
けどユウの変態さ故にヨーコにはなかなかこの純真な恋心は伝わらず、ヨーコはヨーコで新興宗教団体にハマってしまいます。
宗教からヨーコを救うために戦うユウですが、結局ヨーコにはその気持ちは伝わらず、最後は精神がおかしくなってしまう。
ヨーコがユウのいる病院に向かい、ユウに「あなたを心の底から愛してる」って叫ぶシーンが悲痛で涙が止まらなかった…
最後は割とハッピーエンド?なのかな?って感じ。
出てくる主要人物はみんな心のどこかに「空洞」があって、
その空洞を埋めるためには、愛が必要だった。
なんかこう、一言では言えないけど
面白くて、ものさみしくて、暴力的で、ちょっと歪んだ愛に満ちた映画だった。
個人的に気に入ったからDVD買おうかな。
おわり。
残穢
みました。
原作は小野不由美さん。
ある奇妙な物音から全てが始まる話。
部屋から聞こえるその音は、部屋だけでなくマンション全体に不可解な現象をもたらす。
そしてその土地の過去が全てのカギを握る…
といった、ホラー映画です。
私はホラー映画が苦手で、お化けが急に出てきて追っかけ回したりとかそういうの本当に無理なんですが、
残穢はそういうホラーではありませんでした。
その土地ではるか昔に起きた事件が、呪いというか祟り的なものとして残り、その土地に住み、その祟り(穢れ)に触れたものはすべて祟られる。
といった、日本に昔から伝わる「触穢」をもとに作られているのでしょうか。
なので、この祟られた話に触れた(というか関わった?)竹内結子演じる「私」や、その関係者すべてが最後は祟られてしまう。
というオチかな?
けど実際祟られて死ぬシーンとかはなく、「この話を聞いた者も、話した者も祟られる」という事実を知り、祟りが始まる。というシーンで終わりました。
小説はもっとエッセイのように書かれているらしく、余計に怖さが増すらしいですね。
だってもしこの話がフィクションではなくノンフィクションなら、
読んだ人も祟られるから…
その時はこのブログ読んだ人も…笑
おわり。
CUBE
CUBEファイナルエディションを観ました。
目がさめると突然謎の立方体の部屋に閉じ込められた人々が、トラップをくぐり抜け部屋から脱出する…
と言った物語です。(ざっくり)
部屋にはトラップが仕掛けられているものも存在していて、
硫酸のようなものが飛んできたり、ワイヤーだらけで体がバラバラになったり、炎が飛び出してきたり…
集められた男女はそれぞれみんな特技(特徴?)がある。
警察官、医者、数学専攻の学生、設計家、サヴァン症候群の青年、脱獄囚。
それぞれの特技が活かせるような仕掛けが部屋には仕込まれています。
部屋の扉に書かれた数字がカギを握り、学生が次々数字に仕組まれた暗号を解いていきます。
初めは警察官の人がリーダーとなり、脱出するためにみんなで協力していくのですが、時間が経つにつれストレスも溜まり、あまりよろしくない空気に。
言い争いからどんどん人間の醜い部分が現れ、最終的には警察官のひとが一番欲をむき出しにした醜いバケモノとなります。
私はあまりグロすぎるものは苦手なので、SAWシリーズを観たことがないのですが、おそらくSAWと似ていると思います。
が、この映画、数学の詳しい人からするとかなり矛盾点があるようです。
すぐに素数計算とかできない私には別に矛盾点を感じませんでしたが…笑
何故この部屋に集められたのか、何故こんな部屋をつくったのか。
その理由はなんだかインシテミルみたいな感じで、あまり納得できるような理由ではありませんでした。
ただストーリーの設定はおもしろく、ハラハラしてみられる作品なので、脱出系がお好きな方は楽しんで観れると思います。
おわり。
アイデンティティ
みました。
あらすじ(ウィキペディアより)
連続殺人の刑で死刑が宣告されたマルコム・リバースは多重人格障害の疑いがあり死刑執行の前夜、彼の罪を問う再審議が行われようとしていた。
一方、大雨のために裏寂れたモーテルに一晩閉じ込められることになった11人の男女は何者かに次々と殺されて行く。女優の運転手であるエドは次第に連続殺人の奇怪さを感じ始め、ある瞬間に突如としてモーテルから審議室に意識が飛ぶ。そこでマリック医師から、自分はマルコムの人格の一人であること、マルコムの生み出した人格の内誰かが殺人鬼であること、医師の処置により今晩マルコムの人格の全員が引き合わされたことを聞かされ、モーテルはマルコムの精神に存在し、そこでの一連の殺人劇は殺人鬼の人格が他の人格を消滅させているものだと悟る。
モーテルに戻ったエドはロードこそが殺人鬼だと確信し彼の抹殺に成功する。これによりマルコムは死刑を免れ入院することになったが、その護送の最中ティミーの人格が現れマリック医師とドライバーは殺害される。
といった話でした。
最後にどんでん返し。
私の好きなパターンのやつ、、笑
これ、他の方の解説とか読んでると
やはり多重人格というのを映画に取り入れているだけあり、幼少期の虐待についても関わりがあるようですね。
多重人格、すなわち性解離性障害。
多くは幼少期に虐待を受けた児童が、その現実を受け止めきれずに、もう一つの人格を作り出すことでその人格に全てを預けてしまう。
ということが言われています。
まぁ、あくまで一例ですが、、
その作り上げた人格が、自分自身が成長したあとも、人格のみ孤立して成長してしまい、もう一つの自分として生き続けてしまう。
といった感じでしょうか。
この映画も、多重人格、そして虐待された過去を持つ子どもが登場します。
そしてその子どもが連続殺人の真犯人であり、最後まで根強く生き残った人格。
幼い頃に受けた傷は、こんなにも恐ろしく成長してしまうと訴えかけているようにもみられます。
あまり後味が良くない映画ですが、短めなのでサクッとみれます。
おわり。
痴人の愛
メメント
観ました。
正直、一回観ただけではあまり理解ができませんでした(笑)
妻をレイプされて殺された事件をきっかけに記憶障害になり、
事件後の記憶を10分間しか保てなくなったレナードという男の復讐劇。
物語の始まりが、実は結末になっている。
物語が進む=10分ずつ話が逆戻りするという特殊な話の進め方で、みるみる世界観に吸い込まれていきました。
10分間しか記憶を保てないということを利用してくる周りの人物や、
レナード自身もそのことを利用していることが明らかになっていきます。
すぐに忘れてしまうからこそ、都合よく記憶を書き換えられる。
嫌なことは、忘れられる。
不思議な感覚を味わえる映画でした。