エスター
本日観た映画。
サイコホラー要素の強い映画でした。
ある家族が、孤児院でエスターという少女を娘として迎え入れるところから、物語の悲劇は始まります。
ザクッとしたあらすじ
その一家の奥さん(ケイト)は、子どもが2人います。長男(ダニエル)はまぁ、やんちゃ盛り。次女(マックス)は生まれつき難聴で、補聴器を付けていますが、ほぼ手話での会話です。
幸せな日々を送っていました。
しかし、ケイトは実は三人目の子どもを流産した経験があり、ずっと悪夢にうなされていました。
その罪滅ぼしと言っては大げさかもしれませんが、孤児院から一人子どもを養子にしようということになりました。
それがエスターとの出会いです。
エスターは非常に利口で、礼儀もしっかりしており、絵が上手な娘でした。
夫のジョンが先にエスターと会話を交わし、ケイトもエスターを気に入ります。そしてエスターを引き取ることに。
この時シスターは何かわけありそうな顔をしています。。。
そしてエスターが家へやってきて、両親とマックスともすっかり打ち解けあいます。
その様子を少し怪訝な顔で見ているダニエル。
そして徐々に悲劇が始まります。
ストーリーを全て書くと長くなるので、ざっくりとエスターの犯した狂気的な行為を書くと。。。
まずは、シスターにエスターの本性を暴かれそうになったので、それを恐れてシスターを殺します。
この時マックスにも死体処理を手伝わせ、共犯にすることでマックスを自分のコマとします。
ケイトとジョンが子どもたちのいない隙にセッ◯スをするのですが、そのシーンをエスターに見られてしまいます。
何とかエスターに説明しようとケイトは必死に話すのですが、エスターはろくに顔も見ません。そして困ったケイトに向かって、「知ってるよ。ファックでしょ?」と言い放ちます(後のF爆弾発言に笑いました(笑))
この時あたりからケイトはエスターの異常性を疑い始めるのですが。。。
他にもエスターは巧みに演技をし、周りを自分の味方にしていきます。
マックスからシスター殺害に使った道具の場所を教えてもらったダニエルは、小屋へ探しに行くのですが、まぁエスターの餌食にかかり重傷を負います。
また、ケイトから疑いをかけられた際は、ケイトを陥れるために自ら腕の骨を折り、ケイトのせいにします。
エスターの周りで起こる不審な事件。
そしてその魔の手はついにジョンへも襲いかかります。。。
ケイトが病院へいる間に、ジョンはお酒に溺れ酔いつぶれています。
そこへ派手な化粧、派手なドレスを身に纏い、まるでジョンを誘惑するようにそばへ寄るエスター。
もちろん血はつながっていませんが親子なので、やっとこさジョンもエスターの異常性に気づきます。
エスターの部屋に飾ってある絵に、ブラックライトでしか映らないペンで描かれた狂気的な絵の数々。
エスターの本性を知ったが最後、ジョンもエスターの魔の手にかかります。
ここで明らかになるのですが、実はエスターは子どもの姿をしていますが、ホルモンバランスの影響で体が成長しないだけで、実は大人の女性だったということが判明します。
そのことを知ったケイトが病院から家へ駆けつけ、なんとかマックスだけでも助けようとエスターに必死で抵抗します。
最後は湖の上の氷で死闘を繰り広げるのですが、なんとかエスターから逃れ、マックスとケイトは助かり、物語は終わります。
ホラー的な要素は全くないはずなのですが、カメラアングル、音響のつけ方がものすごくホラー映画のように感じてビクッとすることが多々ありました。
サイコパスな殺人犯が数々の狂気的な事件を起こす。
という言葉では物足りない狂気を感じました。
何より子どもなのが怖い。子どものなりをした大人なのですが、見た目は子どもでしかないので、本当に怖い。
子どもは純粋無垢であるというイメージがあるからこそ、全てが狂って見えました。
後味のいい内容ではないですが、サイコホラー作品としてはかなり満足しましたので、ぜひぜひ興味のある方はご覧ください。。。