きまぐれ記録

みたもの、読んだもの、感じたことを記録します。

ピエロがお前を嘲笑う

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みました。



んーーー。って感じ。


別に面白くないわけではない。

けど人におすすめできるほど面白いわけではない。かも。


こう、ラスト衝撃の展開を見逃すな!っていう謳い文句の映画は、

割と半々の確率で微妙な展開で終わることが多い気が。。。

そこを謳い文句にするのと、どんでん返しの展開が見どころではない映画とでは、その映画の面白さや価値が違ってくる気がします。


ミストとかは最初から最後まで不気味だったから、後味悪くてそれなりによかった。


けど面白くなかったわけではないよ。


ざっくりあらすじ





主人公はさえない青年で、自分が正義のスーパーヒーローになることに憧れを抱いています。

が、実際はピザ屋でバイトに勤しむ特徴のない青年です。


宅配先で、偶然好きだった同級生に再会するもうじうじして想いを伝えられないような人です。


しかしそんな彼には、少し特殊な得意なことがあります。

ハッキングです。


あれです、現実世界ではヒーローになれないから、闇世界でそういった技術を身につけて、平和にぬくぬく暮らしている人を影から嘲笑うのですね。


そしてひょんなことからそのハッキングの腕を買われ、CRAYというチームを結成します。


そしてその界隈ではかなりの有名カリスマな、MRXと呼ばれる人に認めてもらえるような組織にしよう!と、数々の場所へハッキングをしていきます。


最初は臆病故に乗り気でなかった主人公ですが、次第に大胆さを身につけ、ハッキングだけでなく片思いをしていた同級生にも積極的になっていく。


というような、ハッキングのやり取りの話がメインではあるのですが、主人公が少しずつ前向きな人間になる様子もしっかりと描かれている作品だと思います。



最後のどんでん返しについてですが、主人公のお母さんが多重人格者であったということから、主人公自身も多重人格者であり、クレイというハッキンググループのメンバー自体も彼一人で生み出していた。

ということを警察から推理されます。


が、実はまたこのあとひとひねりあり、警察にそう思わせること自体がトリックの1つだった。

というのがこの映画のどんでん返しでした。


2回裏があるのですが、んー、私的には1回目のトリックで終わった方がなんかよかったなという気がします。笑

仲間が実は存在しなかった。というのは寂しいですがね。。。



ピエロのお面がなんだか魅力的で、ハッカーの話というのもあり面白そうだから借りたのですが、

最初にも言った通りんーーっという感想でした。笑



毎週末観れるときに映画はレンタルして観るので、

次はおそらく週末。

買った漫画とかの感想もそのうち書く。

今気になる漫画は、恋は雨上がりのように。です。


ブックオフで売ってたら、買ってみようかな。




おわり。


おとなり


本日3本目の映画。


実はエスターに引き続き、マッドマックスを観ていたのですが

特に書くことないのでとばします。笑



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おとなり。


顔も年齢も知らない、ただアパートの部屋がおとなり同士の男女の物語。


というと、2人の絡みが多いのかな?と思ってしまいますが、意外とそうでもない。

それぞれの生活が中心で、その中でお互いに意識し合う感じかな。





以下感想とか






おとなりというタイトルもあり、音を意識して作られている作品でした。

顔も知らない人同士が、ただ薄い壁から聞こえるお互いの生活音に、少し笑みを浮かべながら耳をすませる描写はなんだか観てるこっちも微笑んでしまう。


コーヒーをゴリゴリ豆挽く音や、ドアを閉じた時にチリンとなる音。

エンドロールでは私たちの身の回りに当たり前にある音が流れるのですが、これがまたよい。




岡田義徳さんが、作中で基調音の話をします。

普段当たり前に身近にある音。けどそれがなくなると何故かもの寂しい、違和感を感じる。

その音があることで安心感を得られる。

そんな音の様な出会いを、運命というのではないか。と、語ります。


が、この岡田義徳さんの役の男、実はものすごく最低な男の役なので、すっかりこのシーンでだまされてしまった。。。笑



最初から最後までほんわかした、温かい映画でした。

癒されたい時とか、なんかこう、ゆっくりしたい。心を穏やかにしたい。という、心に余裕のある時にゆったりとみると落ち着くかもしれません。



おわり。


エスター


本日観た映画。


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サイコホラー要素の強い映画でした。


ある家族が、孤児院でエスターという少女を娘として迎え入れるところから、物語の悲劇は始まります。



ザクッとしたあらすじ



その一家の奥さん(ケイト)は、子どもが2人います。長男(ダニエル)はまぁ、やんちゃ盛り。次女(マックス)は生まれつき難聴で、補聴器を付けていますが、ほぼ手話での会話です。


幸せな日々を送っていました。


しかし、ケイトは実は三人目の子どもを流産した経験があり、ずっと悪夢にうなされていました。

その罪滅ぼしと言っては大げさかもしれませんが、孤児院から一人子どもを養子にしようということになりました。

それがエスターとの出会いです。


エスターは非常に利口で、礼儀もしっかりしており、絵が上手な娘でした。

夫のジョンが先にエスターと会話を交わし、ケイトもエスターを気に入ります。そしてエスターを引き取ることに。


この時シスターは何かわけありそうな顔をしています。。。


そしてエスターが家へやってきて、両親とマックスともすっかり打ち解けあいます。

その様子を少し怪訝な顔で見ているダニエル。


そして徐々に悲劇が始まります。



ストーリーを全て書くと長くなるので、ざっくりとエスターの犯した狂気的な行為を書くと。。。


まずは、シスターにエスターの本性を暴かれそうになったので、それを恐れてシスターを殺します。

この時マックスにも死体処理を手伝わせ、共犯にすることでマックスを自分のコマとします。


ケイトとジョンが子どもたちのいない隙にセッ◯スをするのですが、そのシーンをエスターに見られてしまいます。

何とかエスターに説明しようとケイトは必死に話すのですが、エスターはろくに顔も見ません。そして困ったケイトに向かって、「知ってるよ。ファックでしょ?」と言い放ちます(後のF爆弾発言に笑いました(笑))


この時あたりからケイトはエスターの異常性を疑い始めるのですが。。。


他にもエスターは巧みに演技をし、周りを自分の味方にしていきます。


マックスからシスター殺害に使った道具の場所を教えてもらったダニエルは、小屋へ探しに行くのですが、まぁエスターの餌食にかかり重傷を負います。


また、ケイトから疑いをかけられた際は、ケイトを陥れるために自ら腕の骨を折り、ケイトのせいにします。


エスターの周りで起こる不審な事件。


そしてその魔の手はついにジョンへも襲いかかります。。。


ケイトが病院へいる間に、ジョンはお酒に溺れ酔いつぶれています。

そこへ派手な化粧、派手なドレスを身に纏い、まるでジョンを誘惑するようにそばへ寄るエスター。


もちろん血はつながっていませんが親子なので、やっとこさジョンもエスターの異常性に気づきます。


エスターの部屋に飾ってある絵に、ブラックライトでしか映らないペンで描かれた狂気的な絵の数々。


エスターの本性を知ったが最後、ジョンもエスターの魔の手にかかります。


ここで明らかになるのですが、実はエスターは子どもの姿をしていますが、ホルモンバランスの影響で体が成長しないだけで、実は大人の女性だったということが判明します。


そのことを知ったケイトが病院から家へ駆けつけ、なんとかマックスだけでも助けようとエスターに必死で抵抗します。


最後は湖の上の氷で死闘を繰り広げるのですが、なんとかエスターから逃れ、マックスとケイトは助かり、物語は終わります。



ホラー的な要素は全くないはずなのですが、カメラアングル、音響のつけ方がものすごくホラー映画のように感じてビクッとすることが多々ありました。


サイコパスな殺人犯が数々の狂気的な事件を起こす。

という言葉では物足りない狂気を感じました。

何より子どもなのが怖い。子どものなりをした大人なのですが、見た目は子どもでしかないので、本当に怖い。


子どもは純粋無垢であるというイメージがあるからこそ、全てが狂って見えました。


後味のいい内容ではないですが、サイコホラー作品としてはかなり満足しましたので、ぜひぜひ興味のある方はご覧ください。。。






雀蜂


貴志祐介さんの雀蜂を読んだ。


あらすじは、ある一人の男が夢から目覚めるシーンから始まる。


男はダークな作風を得意とする小説家だったことを思い出す。

妻とワインを飲んでいて、いつの間にか気を失って眠ってしまっていたのだ。

その時部屋から突然不快な音が聞こえる。

寒い冬の時期に、しかも山奥の山荘のある地帯にはいるはずのない、スズメバチだ。


そこから男とスズメバチとの命をかけた死闘が始まる。。。




といった感じの内容です(さわりだけ)




以下感想(ネタバレ含む)










最後がどんでん返しでしたね。

なんとなく読んでる途中で裏というか、何かしらあるなとは思ってましたけどね笑


貴志祐介さんがただハチに追われる話を書くはずがないだろうと。


結末としては、小説家を目指していたけれど、その才能が開花することはなく終わった老人が、ある日自分の名前に近い小説家の作品に出会い、


「これは俺が書きたかった作品のタイトルと同じだ。これは俺が書きたかった作品の内容と同じだ。つまりこれは俺の作品だ!」


と、まぁ見当違いな思い込みをしてしまい、結果的にはその作家を自分の分身(ダブル)と呼び、ストーカーに成り果てた挙句その作家本人を殺してしまい、作家の別荘に自分が住み着いてその奥さんを監禁状態に陥れていたということが最後に明らかになるわけですね。


そこには実は作家が妻を殺そうと目論んでいたことや、スズメバチに刺されたことがあるのは実は妻であったことも分かるので、こう、なんというか、実はこうでした!!っていうのが徐々に明らかになるラストでした。


貴志祐介さんの作品の中でいうと、これはすごい!とは言い難いですが、スズメバチに追われる状況をここまでリアルに書くのは単純にすごいなーと思いました。小学生並みの感想ですみません。笑


サクッと読める話なので、読んで後悔する、ということはないと思います。



以上。